2017. 06. 23

幻とならないように:素材と作り手を繋ぐこと

空梅雨が続いています。水源は大丈夫??
この夏はどれほど暑くなるのでしょうか。
いまからちょっと心配です。


さて、昨年ご紹介いたしました。希少な「野州麻」の帯
今シーズンもようやく届きました。
*昨年の野州麻についてのブログはこちら☆



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ハリがあるのに柔軟でしなやかな布味は
触れるたびに感じる穏やかなひんやり感。
苧麻と手紡ぎ木綿の「ぐんぼう」の縞きものを合わせて。
風が通りぬける夏の一番涼しい着姿です。


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苧麻を育て、績む作り手も少なくなっている今、
さらに深刻なのは「麻(大麻)」のこと。
古来より、日本人の暮らしに寄り添って育まれてきた大麻ではありますが、
昨年の邪な人々の行動によって、大麻栽培に対する規制がさらに厳しくなり、
神事など日本の文化としての「大麻」を継承しようとしている現場にもかなりしわ寄せがきているとのことで、
今回は2点しか織られていません。

そして、この野州麻を織られていた織り手の方も昨年末にお亡くなりになってしまい、
実際、来シーズンの帯を作ることができるかもわからない現状。
本当に幻の帯となってしまうのでは?!という危機感を感じずにはいられません。



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素材を作ること、モノを作るということ
今日まで繋げてきた色々な事柄は、
時代によって淘汰されていくのも致し方ないことかもしれないですが、
今一度、立ち止まって周りを見渡す時が必要なのではと切に思います。
無くなってしまってから気付いて後悔しないように。



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☆野州麻八寸帯 → みのる小紋(長島繊維)
 *2点のうちの1点が幸せなことにイトノサキに。。大変嬉しいです。

☆上布「ぐんぼう・縞」→ 染織家・堀口度子
 経糸に手績み苧麻/手紡ぎ木綿、緯糸に手績み苧麻を用いた交織(ぐんぼう)紬。
 南の島の市井の人々が日常着として自分たちで織り身につけていたぐんぼうは、
 着心地良く、袖を通せば通すほど柔らく馴染んできます。
 *2016年度日本民藝館展準入選作品



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*商品についてなど、お問い合わせはこちらへ


posted by itonosaki at 18:50 | 日記

2017. 06. 21

紫陽花から朝顔へ

ひさしぶりの梅雨らしい雨に
鮮やかにみずみずしく咲く紫陽花
恵みの雨ですね。

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さて、遅くなりましたが、
18日までの企画展
「布と器展:見野大介のうつわ × 青の布モノ」には
たくさんの方にお運びいただき、
楽しく充実した時間となりましたこと心より感謝いたします。
みなさまありがとうございました!

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見野さんのうつわの一部アイテムと青の布モノの一部商品は、
そのままイトノサキにてご覧いただけることとなりましたので、
今回お越しいただけなかった方は、
またあらためてお運びいただけましたら幸いです。



また、しばらくは常設アイテムが並び
ゆったりとしたイトノサキですが、
実は常設の店内の時の方が
ゆっくりと色々なアイテム(まだまだご紹介できていないモノ多数あり)を
ご覧いただけるチャンスなのですよ。
梅雨の合間に遊びにいらしてくださいね。



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そして、7月初めの朝顔市を始めに
季節は緩やかに紫陽花から朝顔へ変わろうとしています。


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手描きで描かれた朝顔の夏帯




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生垣に見立てた格子絽の地紋も涼やかに
かすかに施した繊細な糸目の銀彩は、朝露のごとくほんの一瞬の時間を表現して
上村松園の描く透きとおるようなたおやかで美しい一瞬の景色となって
季節を感じずにはいられません。


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気が付きましたか?
実は朝顔正面の絵柄は無く、あえて後ろ側からの景色を描いています。
萼と花びらとの間に見える薄っすらとしたムラサキや瓶覗色は
大人の女性の奥ゆかしさと艶っぽさが覗いているかのよう。


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日本人の琴線に触れる情景
季節限定の楽しみもまた良きかなと。


☆絽九寸名古屋帯「朝顔」→ 東京手描き友禅・今井晴子
☆綿絹縮「綿綿」→ 結城 龍田屋


*商品ついてなどお問い合わせはこちらへ



posted by itonosaki at 20:41 | 日記

2017. 06. 16

青揃え:残すはあと2日

今年は空梅雨でしょうか。
雨降りが多くても困るけれど、雨が降らないのも困りますね。
自然は中々気まぐれです。



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さて、イトノサキ店内は引き続いての「布と器」展
青の世界が広がっています。



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吸い込まれるような瑠璃の景色



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貝殻のような神秘的なグラディーション



実はどちらも同じ釉薬を使った作品
不安定な釉薬を使い、焼成する時の温度・時間・位置など色々な条件を駆使して
出来上がりの表情を変えています。

思い通りにならないのがやきものの難しいところをあえて試みる
そのことで見える景色が理想に近づく瞬間を感じることができる作り手は
とても幸せなのだろうといつも憧れます。
(そこに行き着く努力は大変なことかと思いますが、、。)


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休日にMyぐい呑持って夏の呑み歩きなんてイベントも楽しげです。
頃よく明後日18日は父の日
気が利いたプレゼントにもいいかもしれません。



そろそろ青揃えも今度の日曜日までの会期です。
みなさま心残りがないように。



☆蒼天釉 花器・蒼天釉 茶碗・蒼天釉 組盃(平盃3点組)・蒼天釉 猪口 → 見野大介
☆インドシルクブロックプリント/カンタ刺繍・数寄屋袋/足袋袋/合切袋 → Tulla



「布と器」展
 見野大介のうつわ × 青の布モノ


2017年6月9日(金)〜6月18日(日)


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奈良で作陶をされている見野大介さん。
透明感のあるグレー味を帯びた淡い翡翠色や吸い込まれるような蒼の釉に
シャープでありながら優しくしっとりとしたデザインが手になじみます。

今回「茶」の時間を楽しむうつわを中心に、日々の暮らしに寄り添う作品とともに
風合いも美しい数寄屋袋など布小物も合わせてご紹介いたします。
心優しき手仕事で生まれるモノたちに
ぜひ触れてみてください。


◇うつわ
見野大介(陶芸工房・八鳥)
https://www.facebook.com/minobird8
京都で陶芸を学び、2014奈良・法華町にて「陶芸工房 八鳥」をスタート。
陶芸教室で陶芸の楽しさを伝えつつ、使いやすく人に寄り添う作品を制作。
泉涌寺陶磁器青年会会員


◇布モノ
Tulla
https://tullaindoux.wordpress.com
インドの手紡ぎ・手織りにこだわった布創りを広く日本に紹介しているブランド

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posted by itonosaki at 20:45 | 日記