2016. 08. 04

大人の遠足レポート「野州麻の地へ」


先日の8/2、お天気も少し不安定ながら行ってきました!
「大人の遠足・野州麻収穫体験」
残念ながら、前日の豪雨の影響で、当日の収穫作業はできませんでしたが、
野州麻の畑や、材料として使えるまでの工程など
栽培農家の八代目に丁寧にご説明いただきました。


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のびのびと育った3mほどの野州麻(大麻)

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茎の外側の外皮が糸の原料になり、
三層構造となっている外皮の
内側の綺麗な部分を、帯などの繊細な織物などに使います。

外皮を剥いだ茎の中心は迎え火・送り火としてお盆の時に使うおがら(麻がら)に。
葉っぱは燃やして炭にし、また肥料として畑に戻します。
すべて、余すことなく自然を使い切る
野州麻(大麻)が、先人たちの生活の一部だったことがうかがえます。



精麻ができるまでは、
まず、引き抜くように収穫した野州麻をその場で、
葉っぱ、虫食いや黄色くなった部分などを取り除き
茎部分のみ束ね、
一度茹でて自然乾燥させる

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乾燥後むしろをかぶせて発酵

そしてようやく繊維を剥ぎ取る作業を経て、
美しく光沢のある精麻となります。


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麻の種(麻の実)を均等に巻く種まき機

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昔の鉄砲釜(麻を茹でる釜)

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これらの道具を作る職人ももういないそうです。。。
*野州麻の生産用具は国の重要有形民俗文化財に指定されています。



デリケートな野州麻(大麻)は、大雨や台風などに弱く、
倒れてしまって傷ついてしまったものは、使うことができず、
全く出荷できない年もあったとか。
そのような経験から、なるべくストックをするように心がけているそうですが、
やはり、絶対数が少なく、神事に使う分量以外の少量のみを
新しい試みとして、帯にしています。
それでも1年で3本しか帯はできません!

というのも、この野州麻(大麻)を細く繊細な糸に作り出す職人がほとんどいないという。
素材を栽培してもそれを糸に作り出す職人がいない限り、
いつかは無くなってしまう危機感にただただ呆然としてしまいます。

継承する環境、継承する人、継承すべきモノ
今少し立ち止まって様々なことを考えていかなければいけないのでは︎(︎?!)と思う
とても実のある遠足となりました。


ご参加いただいたみなさまには
アウトドアな遠足でしたが、
大変喜んでいただけたかと思います。
お疲れ様でした!

また、色々なお話をお聞かせいただいた 野州麻工房の大森さん
今回細やかなお気遣いにてアテンドしていただいて長島繊維さん
大変お世話になりました。
心より御礼申し上げます。

今回できなかった収穫体験、 来年こそはリベンジしたいと思います!


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こちらが野州麻の帯(ブログでご紹介しています)
先日素敵な方の元へ嫁いで行ってしまいましたが、
年間3本のうちの1本をイトノサキ用に織っていただくことになりましたので、
来年まで今少しお待ちくださいませ。


イトノサキでは、不定期にて「大人の遠足」を実施しています。
実際に見て、聞いて、感じることで、様々の手仕事の尊さを知っていただく機会となりましたら幸いです。


*商品の詳細・お問い合わせはこちらへ


posted by itonosaki at 13:52 | 日記