梅雨らしいというより台風の雨のように
嵐のような1日だった土曜日
そんな大雨の日でしたが、染織家の堀口度子さんに
上布キモノの取り扱いなどのお話伺いました。
まずはご自身で着られて洗いぱなし(普通に洗濯機で弱水流モード!)で軽く乾かしたキモノをアイロン台へ。
霧吹きを惜しげなくかけ、普通にアイロン。
霧吹き→アイロンと結構ガンガンかけていきます。


*写真手前部分はアイロンかけ前、写真奥部分はアイロンかけ後
普段着の表情からぐっとおめかしの表情へ変化し、
みるみるうちにハリが出て、繊維がキリッと生き返る感じがよくわかります。
なんとも気持ちいのいいものです。
お手入れのコツとして強いて言うなら、
着た後は、早めに洗濯、あるいは霧吹きやシャワーをかけて汗を蒸発させておく。
そしてアイロン掛けは、地の目(タテ・ヨコ)をきちんと通し、縫い目をやや引っ張る感じにして
高温でかけることでしょうか。
洋服のお手入れとさほど変わらないようです。

最後はきちんと本畳みにして、押しをしておけばOK。
また次回清々しい気持ちで着ることができます。
*このお着物は店頭にありますので、実際にご覧いただけます。
*自然素材の染織作品はそれぞれ個体差がありますので、ご自分でのお手入れが不安な方は悉皆屋さんなどへ一度相談してみてください。
水を通せせば通すほど、着れば着るほどしなやかな風合いになっていく苧麻という植物由来の強靭な素材
着る人と一緒に歳を重ね育んでいけたらいいですね。

そして、昨日とは打って変わって晴天の南青山
太陽の日差しも眩しく暑い日でしたね。
その暑さとともに遅れていた紅型の作品届きました。
ミツバチのいる風景「蜂花三景」

センダングサ(白い花)とサルスベリの花
パイナップルの花に集まり一生懸命働くミツバチが健気に可愛い
紅型の紅型らしいぼかしの染めと色合いが美しく
そして明るく優しい雰囲気がとても素敵
大人の女性の可愛らしさを表しているようです。

渋めの紬にも明るめの小紋にも
この帯を締めるだけで楽しい気分になるような
そんな元気になるパワーを秘めた作品
「南の色・紅型と自然布」は、定休日(月・火)を挟んで23日までの会期となっています。
紅型も上布も実際に見て触れて感じていただくのが一番。
この機会にぜひ。
「南の色・紅型と自然布」
6月14日(金) – 6月23日(日) 

明るい太陽のもとに育まれた南の色
時に繊細に時に大胆に
自然の色と空気を纏うように表現する作り手たち
染めと織りの原点に触れてみてください。
◇手仕事のお品物 ◇
紅型帯/着物、上布着尺/帯、麻帯、自然布小物、ショールなど
【出品】
琉球びんがた・宮城友紀
上布染織・堀口度子
*お問い合わせは
こちらへ
posted by itonosaki at 21:36
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日記