真綿糸を使った八寸帯も
色々な織り方や表現があります。

特に難易度が一番高いと思われるこの帯
何層にも糸を配し、立体を構築するような感覚で
織りあげられています。
*決して後から刺繍しているわけではありませんよ。


一見自由に見えながら節度を持ち
きちんとした織り手の技術と
感性を重ね合わせたパワーを感じることができます。

指にあたる糸の感触
目に見える布味の感覚
あるいは筬(おさ)を打つ音の感覚
職人の技術を押し付けるでもなく
絶妙な造形は
長年織り続けたからこその表現

次に続く作り手にバトンを渡し
これを織られた熟練の職人はすでに卒業され
立体的パワーを持つタイプは
今現在この帯を合わせて数本のみ
これからを託された若手の職人が
この景色に到達するには
今少し先となるかもしれませんが、
織り続けて欲しいと願わずにはいられません。
☆真綿織八寸「反射屈折アート」:藤田織物(京都・千藤)
*商品についてなど、お問い合わせはこちらへ